アドバンスドNAT(IPマスカレード/NAPT)とは、1つのグローバルアドレスを複数のローカルアドレスで利用できるようにするための機能です。これにより、1つのグローバルIPアドレスで、ローカルIPアドレスを持つ複数のパソコンが同時に接続することができます。
本機能を使用する場合は、WAN側からLAN側のパソコンのいずれかを指定してアクセスすることはできません。WAN側からのアクセスを行いたい場合や特定のアプリケーション(ポート番号)をLAN側の特定アドレスに割り当てる場合は、アドバンスドNATオプション(ポートマッピング)が有効です。
IP(Internet Protocol)アドレスとは、ネットワーク上でパソコンを識別する番号です。
この番号によって通信先の相手を特定することができます。
「192.168.0.1」のようにピリオドをはさんだ4つの数字で表します。
NAT(Network Address Translator)とは、インターネット上で使われるグローバルIPアドレス(インターネット上で1つしかないIPアドレス)とローカルIPアドレス(LAN内のIPアドレス)を変換する機能です。NATを使うと、LANのパソコンすべてにグローバルIPアドレスを割り当てる必要がないので、IPアドレスを節約できるだけでなく、LANをインターネットから隔離することができるのでセキュリティも向上します。
アドバンスドNATとは、IPアドレスの変換だけでなく、TCPやUDPのポート番号なども管理することによって、LAN内の複数の端末から同時に通信を実現するための機能です。