用語解説
「お使いになる前に」や「機能詳細ガイド」に出てくる通信・ネットワークに 関する用語を中心に解説します。
 
【アルファベット順】
bps bit per second の略。
通信速度の基本単位。秒当たりに伝送されるビット数。
DHCP Dynamic Host Configuration Protocol の略。
端末装置に対し、動的にIPアドレスやネットマスクなどのネットワーク構成情報を割り当てるための機能。
(TCP/IPを使用する端末装置は、固有の IPアドレスを持つ必要がある。)
DHCPv6 DHCPのIPv6版。
端末に対し、プレフィックスやIPv6アドレス、DNSv6サーバのアドレスなどのネットワーク構成情報を割り当てるための機能。
DMZ WAN側からLAN内の端末に通信したい場合に使用する機能のひとつ。
通常、WAN側からLAN内への通信は、LAN内の端末が送信した通信の応答についてのみ行うが、本機能を使用することによって、WAN側から開始した通信をLAN内の端末に転送することが可能になる。
DNS Domain Name System の略。
ドメイン名やホスト名とIPアドレスとの対応付けを管理するシステム。
ICMP MESSAGE 宛先と通信できない理由の通知や宛先との接続性を確認するための仕組み。
pingはICMPメッセージのひとつで、ICMPメッセージは不用意に遮断すると通信が遅くなる場合がある。
IPsec IP Securityの略
ホストごとにセキュリティを確保することを目的として、IPプロトコルのレベルで暗号化を行う。
IPv6 Internet Protocol version 6の略。通信プロトコルの次世代バージョン。
IPv6アドレス IPv6はIPv4の次のバージョンの通信プロトコル。
現在多く使用されているIPv4アドレス(192.0.2.1のようなアドレス)は不足することが予想されているため、IPv4アドレスに代わるアドレスとしてIPv6アドレスが規定される。IPv6アドレスは128ビットの長さを持ち、16ビットごとに:で区切り、各々を16進数で表記する。
(例) 2001:db8:ab:cd:1234:3456:5678:7890
IPアドレス インターネット接続などのTCP/IPを使ったネットワーク上で、コンピュータなどを識別するための番号。 32bitの値を持ち、8bitずつ10進法で表した数値を、ピリオドで区切って表現する。
(例) 192.0.2.1
LAN Local Area Network の略。
本ガイドでは、本商品の宅内側(パソコンなどを接続している側)をLAN側と呼ぶ。
LAND攻撃 「送信元と送信先のIPアドレスおよびポート番号がまったく同じ」という、通常あり得ないIPパケットを攻撃対象のコンピュータへ送る手法。
ホストがそれ自身にパケットを送っているように見えるので、対象システムが応答しようとしている間、 システムは使用不可能になってしまう。
MAC
アドレス
ネットワーク上で、機器の区別をつけるために ハードウェア(LANカードなど)につけられた固有のアドレス。
利用者が、このアドレスを決めることはできない。
ping 端末間の接続が正常に行えているかどうかを試験するプログラム。
PPTP Point to Point Tunneling Protocol の略。
インターネットを使ってVPNを実現するためのプロトコルの1つ。
PPTPではPPPをベースにして、データの暗号化、認証、リンクの確立などの機能を持たせている。
RA機能 Router Advertisementの略。
ICMPv6メッセージを使用して、デフォルトルート情報や、ネットワークで使用するprefix情報を通知する。
TCP FLAG TCP通信では、TCP FLAGと呼ばれる制御情報でTCP通信を開始したり、切断したりの制御を行っている。パケットフィルタ機能において、より細かなパケットフィルタリングを行うことが可能になる。
TCP/IP Transmission Control Protocol/Internet Protocol の略。
インターネットやLANで一般的に使われているプロトコル。
UPnP Universal Plug and Play の略。
パソコンや周辺機器、AV機器、電話、家電製品などの機器を、ネットワークを通じて接続し、相互に機能を提供しあうための技術仕様のこと。
VPN Virtual Private Network の略。
インターネットを経由するにもかかわらず、拠点間を相互接続し、 安全な通信を可能にするセキュリティ技術によって構築された、 仮想プライベートネットワークのこと。
WAN Wide Area Networkの略。
本ガイドでは、本商品のインターネット側(インターネットに接続している回線側)をWAN側と呼ぶ。
10BASE-T Ethernetの通信方式の1つ。10Mbpsの伝送速度を持つ。
ツイストペアケーブルを使用する。
100BASE-TX Ethernetの通信方式の1つ。100Mbpsの伝送速度を持つ。
ツイストペアケーブルを使用する。
1000BASE-T Ethernetの通信方式の1つ。ツイストペアケーブルを使い、1Gbps(1000Mbps)の伝送速度を持つ。
 
【五十音順】
【あ行】
インタフェースID IPv6アドレスを構成する要素のひとつ。
同一リンク(ネットワーク)内にある装置を識別するためのIDで、基本的には端末が自動生成する。端末によっては複数のインタフェースIDを生成し、プレフィックスとインタフェースIDを組み合わせてIPv6アドレスを生成する。
【か行】
クライアント 主にサーバからの資源やサービス (ファイル/データベース/メール/プリンタなど)を受けるコンピュータ。
グローバルアドレス インターネット上の通信相手を特定するのに使用される、IPアドレスの種類の1つ。
このアドレスは、インターネット上で重複することは許されていない。
これとは別に、プライベートの使用に限って利用できる、プライベートアドレスというものもある。
グローバルアドレス(IPv6) インターネット上で重複することが許されていないIPv6アドレスのこと。
端末が、事業者などが割り当てるプレフィックスと端末自身のインタフェースIDを使用してグローバルアドレスを自動生成する。1台の端末が複数のグローバルアドレスを持つことが可能。
【さ行】
サーバ 主にクライアントに資源やサービス (ファイル/データベース/メール/プリンタなど)を提供するコンピュータ。
インターネット上ではWebサーバがホームページ情報を提供する。
【な行】
ニーモニック コンピュータが実行可能な機械語プログラムは数字の羅列として現されるが、これを人間が理解できるように簡略化した英単語や記号の組み合わせに置き換えたもののこと。
ネクストホップ 特定の宛先にIPv6通信を行う際、転送先となる装置のIPv6アドレスを指定する。
転送先となる装置は、同じリンク(ネットワーク)内に設置されていなければならない。
【は行】
プライベート
アドレス
プライベートなLANで使用することができるIPアドレスのこと。
プライベートアドレスで直接インターネットに接続することはできない。
ブラウザ ホームページを見るためのアプリケーション。
プレフィックス IPv6アドレスを構成する要素のひとつ。
プレフィックスは事業者が割り当てるネットワーク情報で、プレフィックスとインタフェースIDを組み合わせて、IPv6アドレスを生成する。
プレフィックス長 プレフィックスの長さを決めるための要素。
プロトコル 通信規約。
システム(コンピュータやネットワーク)どうしが正しく通信できるようにするための約束ごと。
本ガイドで使用している「プロトコル」とは、TCP、UDP、ICMPのようなプロトコル名を指す。
ポート番号 TCPやUDPではポート番号と呼ばれる識別子が用意されており、よく知られているアプリケーションは特定のポート番号を使用する。パケットフィルタ機能において、より細かなパケットフィルタリングを行うことが可能。
【ら行】
リンクローカルアドレス 同一リンク(ネットワーク)内でのみ使用可能なIPv6アドレスのこと。
端末が、端末自身のインタフェースIDを使用して、リンクローカルアドレスを自動生成する。
1台の端末が複数のリンクローカルアドレスを持つことが可能。
ルータ 複数のネットワークを相互に接続し、データの転送先や経路を選択する装置。
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