暗号化
暗号方式には以下の2つの方式があります。
●WEP
●WPA-PSK

■WEP
WEPとは、ユーザーが指定した任意の文字列(暗号化キー)を無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)に登録することによって、暗号化キーが一致した場合のみ通信ができるようになる機能です。
無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)との間で送受信される無線通信データを暗号化して保護し、第三者からの傍受や盗聴から守ります。

 [64bitWEP] < [128bitWEP] < [152bitWEP]の順で強い暗号がかかります。
     弱   ←  [暗号強度]  →  強

【対応しているWEP】
  無線LANアクセスポイント(親機)で使用可能なWEP


L
A
N





使




WL54AG
WL54SC
WL54TE
WL54SE
WL54TU
WL54SU
WL54AC
64bitWEP/128bitWEP/152bitWEP
WL11CB
WL11CA
WL11C2
64bitWEP/128bitWEP
WL11C
WL11U
64bitWEP
WL11E2 64bitWEP/128bitWEP

WL54ACは、WL11CA/WL11CB/WL11C/WL11C2/WL11U/WL11E2と無線規格が異なるため通信できません。
同一無線ネットワークにおいて、64bitWEP、128bitWEPと152bitWEPの混在はできません。
(128bitWEP/152bitWEPに未対応の無線LAN端末(子機)が存在する場合、64bitWEPでご利用ください。)
WL54ACは、無線LANアクセスポント(親機)を新5.2GHz帯(W52)対応へ書き換えた場合は、通信できません。
 
<お知らせ>
  • 128bitWEPは、従来の40bit鍵のWEPを拡張して104bit鍵にした暗号機能です。

  • 152bitWEPは、従来の40bit鍵のWEPを拡張して128bit鍵にした暗号機能です。

  • WEP機能は、完全に傍受や盗聴から守ることを保証するものではありません。
    セキュリティを向上させる機能のひとつであるこということをご理解いただきご使用ください。

  • WEPに設定すると無線通信のスループットが遅くなります。

  • 128bitWEPに対応している無線LAN端末(子機)は、WL11CA/WL11CB/WL11C2/WL11E2
    です。(2006年11月現在)
    152bitWEPに対応している無線LAN端末(子機)は、WL54AG/WL54SC/WL54TE/WL54SE
    /WL54TU/WL54SU/WL54ACです。(2006年11月現在)

  • WEPを使用する場合、無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)の設定は同じにする必要があります。

  • WL11E2をご使用になる場合は、WL11E2の取扱説明書を参照してください。


■WPA-PSK
WPA(Wi-Fi Protected Access)は、現在無線LANで広く使われている通信暗号化方法「WEP」を置き換える、より強固な暗号化方法です。
WPAで使われるTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)は、その暗号鍵を一定時間ごとに、自動的に変更するので、不正な解読が困難になります。
AES(Advanced Encryption Standard)は、128/192/256bitの暗号化キーを用いる次世代の標準暗号化方式です。
WPA-PSKに対応している無線LAN端末(子機)
WL54AG/WL54SC/WL54TE/WL54SE/WL54TU/WL54SU

ネットワーク構成例
 
<お知らせ>
  • 暗号化の設定は必ず無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)(無線LAN端末(子機)を使用するパソコン)で同じ設定にしてください。

  • 暗号化キーは無線アクセスポイント1つにつき1つだけ使用します。
    複数の無線LAN端末(子機)を使用する場合、すべての無線LAN端末(子機)に無線アクセスポイントと同じ暗号化キーを設定してください。
 
<注意事項>
  • 「WPA-PSK(TKIP)モード」および「WPA-PSK(AES)モード」をWL54AG/WL54SC/WL54TU/WL54SUでご利用になる場合は、サテライトマネージャをご使用ください。(現在、Windows(R) XPのワイヤレスネットワーク設定からのご利用はサポート外とさせていただきます。)
    WL54TEでご利用になる場合は、クイック設定Webまたは、Ethernetボックスマネージャをご使用ください。
    WL54SEをご利用になる場合は「クイック設定Web」をご利用ください。

  • 「WPA-PSK(TKIP)モード」および「WPA-PSK(AES)モード」は、アドホック通信(アドホックモード)
    ではご利用になれません。

  • 1つのネットワークで利用できる暗号化方式は、1つです。混在はできません。
    また、WPA-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP)をご利用になるには、対応した無線LAN端末(子機)が必要です。

■設定方法
無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)それぞれに暗号化を設定をする必要があります。
 
[無線LANアクセスポイント(親機)の暗号化を設定する]
「クイック設定Web」
1. 「詳細設定」のプルダウンメニュー「無線LAN側設定」の「暗号化モード」で設定する

[無線LAN端末(子機)の暗号化を設定する]
「サテライトマネージャ」を使う
1. サテライトマネージャの「ネットワーク一覧」タブ-[設定]-「ワイヤレスネットワークの設定」-[暗号化モード]で設定する
「ネットワーク一覧」タブ−「親子同時設定」−「親子同時設定」-「暗号化モード」で
無線LANアクセスポイント(親機)・無線LAN端末(子機)を同時設定することもできます。
 
「Windows(R) XPの[ワイヤレスネットワーク接続]」
Windows(R) XPの「ワイヤレスネットワーク接続での暗号化設定」を参照して設定してください。
WL54AG/WL54SC/WL54TE/WL54SE/WL54TU/WL54SU/WL54ACをご利用の場合、Windows(R) XPのワイヤレスネットワーク接続は、152bitWEPに対応していません。
無線LANアクセスポイント(親機)で暗号化を152bitWEPに設定している場合には、下記の方法で設定し直してください。
(ただしWindows(R) XP(Service Pack1以降)を適用したパソコンでご利用の場合は、152bitWEPに対応していますので、Windows(R) XPの「ワイヤレスネットワーク接続」で 設定してください。)
WL54AG/WL54SC/WL54TU/WL54SUの場合>
無線LANアクセスポイント(親機)の「暗号強度」を64bitWEPまたは128bitWEPに変更する。
無線LAN端末(子機)側のパソコンを サテライトマネージャを使えるように設定し、
サテライトマネージャで152bitWEPに設定する。

WL54TEの場合>
ETHERNETボックス(子機)側のパソコンからEthernetボックスマネージャで152bitWEPに設定する。

WL54SEの場合>
「クイック設定Web」で、152bitWEPに設定する。

WL54ACの場合(*)
無線LAN端末(子機)(WL54AC)でサテライトマネージャをお使いになる場合は、画面および手順が異なります。こちらを参照してください。
(*)WL54ACでサテライトマネージャを使用する場合には、WL54ACに添付のCD-ROM(ユーティリ
  ティ集)を使用してインストールしてください。
WL11CB/WL11CA/WL11C/WL11Uをご利用の場合、Windows(R) XPでは、サテライトマネージャを使用できません。Windows(R) XPの「ワイヤレスネットワーク接続」で設定してください。
 

[らくらく無線スタートを使う場合]
1. 本商品の側面にある開閉カバーを開け、ディップスイッチ(DIP SW)1、2を[ON]側に設定する
※つまようじなど先の細いものでディップスイッチを「ON」側に倒してください
2. タスクトレイにあるサテライトマネージャのアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから
[らくらく無線スタート]をクリックし、無線LAN端末(子機)に添付の「無線LANつなぎかたガイド」または「取扱説明書」等を参照して設定を行う
ご利用の装置が「らくらく無線スタート」に対応しているかどうかを判別するにはこちら
参照してください。
設定方法については無線LAN端末(子機)に添付の「無線LANつなぎかたガイド」または「取扱説明書」等を参照してください。
WL54AGを無線LAN端末(子機)として使う場合に使用することができます。
 
[らくらく無線スタートEXを使う場合]
1. ホームページで「らくらく無線スタートEX」対応版ユーティリティをダウンロードして設定する。

設定方法については、ホームページにある操作手順をご参照ください。
ホームページのURLは、無線LANアクセスポイント(親機)に添付の「つなぎかたガイド」または
「サポート窓口案内」などでご確認ください。
「らくらく無線スタートEX」は、無線LAN内蔵パソコン(Windows(R) XP(Service Pack2以降)搭載)および、Windows(R) XP(Service Pack2以降)のパソコンでWL54AG/WL54SC/WL54TE/WL54SE/WL54TU/WL54SU以外の無線LAN端末(子機)や他社製の無線LANカードをご利用の場合に、使用することができます。

なお、WL54AG/WL54SC/WL54TU/WL54SUでも、ご使用のパソコンがWindows(R) XP(Service Pack2以降)で、サテライトマネージャを終了させた場合は、「らくらく無線スタートEX」がご使用になれます。
<お知らせ>
  • らくらく無線スタートは、無線LANアクセスポイント(親機)が「暗号化=なし」の場合は、
    機能しません。

  • 無線LANアクセスポイント(親機)が「ESS-IDステルス機能(SSIDの隠蔽)=有効」の状態でも機能します。

  • 無線LANアクセスポイント(親機)が「MACアドレスフィルタリング機能=有効」で設定する無線LAN端末(子機)が 未登録の状態でも機能し、無線設定の登録と同時にMACアドレスフィルタリング(無線)にも新たに登録されます。
    ただし、MACアドレスフィルタリング(無線)のエントリが制限数いっぱいに登録済みの場合は、らくらく無線スタートは失敗になります。
  • WL54TEを設定する場合は、必ずWL54TEは初期化状態で設定する必要があります。
    万一、他の暗号化モードが設定済みで『らくらく無線スタート』を行うと正しく登録できない場合があります。
    また、パスワードが登録されていると登録に失敗します。

  • WL54TEを『らくらく無線スタート』で無線LANアクセスポイント(親機)に登録する時に、MACアドレスフィルタリングを有効にしている場合は、事前にWL54TEに接続するすべてのパソコンやゲーム機などのMACアドレスを登録しておく必要があります。


 
<お知らせ>
  • Windows(R) XP/2000 Professional上でWARPSTARユーティリティを使用する場合は、
    管理者権限のあるユーザアカウントでご使用ください。
    管理者権限がないと、サテライトマネージャの接続設定や無線LAN接続などができなくなります。

  • WL54AG/WL54SC/WL54TU/WL54SUを使用する場合はサテライトマネージャを必ずタスクトレイに常駐した状態でご使用ください。常駐しないと無線LAN接続できない場合があります。
 
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