PPPoEマルチセッション環境でサーバを公開するには
通常のPPPoEマルチセッションの設定以外に、「ポートマッピング設定」でサーバを公開することができます。また、「パケットフィルタ設定(送信元アドレス指定)」で、閲覧できる送信元IPアドレスを特定することができます。
下記でその方法について説明します。

以下のすべての宛先アドレス(192.168.0.2)や送信元IPアドレス(200.200.210.12)等は例です。
 
[1箇所の接続先に対してサーバを公開する場合]
ネットワーク構成例
下記の設定を行うことによって、サーバを公開することができます。
「ポートマッピング設定」
「パケットフィルタ設定」(接続先2の200.200.210.12のみアクセスを許可する)
 
設定例:LAN側のWebサーバを[接続先2]に公開する場合
「ポートマッピング設定」
対象インタフェースを選択 接続先2
LAN側ホスト 192.168.0.2(LAN側ホストのIPアドレス)
プロトコル tcp
ポート番号 「80」を指定する
優先度 1
 
「パケットフィルタ設定」
対象インタフェースを選択 接続先2
種別
通 過
廃 棄
方向 in in
プロトコル tcp tcp

送信元IPアドレス

200.200.210.12/32 any
送信元ポート番号 any any
宛先IPアドレス 192.168.0.2/32 192.168.0.2/32
宛先ポート番号 80 80
優先度 20 21
 
<ご注意>
  • ポートマッピング設定のみでは、インターネット上のすべての人にサーバが公開されます。パケットフィルタ設定を行うことで、公開する接続先を指定できます。セキュリティ対策として、パケットフィルタ設定を行うことをお勧めします。

  • 廃棄フィルタの優先度は、パケットフィルタエントリの最後の優先順位にしてください。
    ※上記表の優先度は一例です。
 
[2箇所以上の接続先に対してサーバを公開する場合]
ネットワーク構成例
下記の設定を行うことによって、サーバを公開することができます。
「ポートマッピング設定」
「パケットフィルタ設定」(接続先1の100.100.11.11と、接続先2の200.200.22.22のみアクセスを許可する)

■設定例:LAN側のWebサーバを[接続先1]と[接続先2]に公開する場合
「接続先の選択設定」
接続可 [接続先1]、[接続先2]
優先接続 [接続先1]
 
「ポートマッピング設定」
対象インタフェースを選択 接続先1 接続先2
LAN側ホスト 192.168.0.2 192.168.0.2
プロトコル tcp tcp
ポート番号 80(もしくはwww) 80(もしくはwww)
優先度 1 2
 
「パケットフィルタ設定」

対象インタフェースを選択 接続先1 接続先2
種別
通 過
廃 棄
通 過
廃 棄
方向 in in in in
プロトコル tcp tcp tcp tcp

送信元IPアドレス

100.100.11.11/32 any 200.200.22.22/32 any
送信元ポート番号 any any any any
宛先IPアドレス 192.168.0.2/32 192.168.0.2/32 192.168.0.2/32 192.168.0.2/32
宛先ポート番号 80 80 80 80
優先度 20 22 21 22
 
<ご注意>
  • ポートマッピング設定のみでは、インターネット上のすべての人にサーバが公開されます。パケットフィルタ設定を行うことで、公開する接続先を指定できます。セキュリティ対策として、パケットフィルタ設定を行うことをお勧めします。

  • 廃棄フィルタの優先度は、パケットフィルタエントリの最後の優先順位にしてください。
    ※上記表の優先度は一例です。
↑ページのトップへ