公開日:2023/09/07
国内の家庭向けWi-Fi ルータで初めて※1、UPnP IPv6(ピンホール制御)※2に対応しました。
本日、Aterm WX5400HP※3のファームウェアバージョンアップ※4にて、「使って快適ネット(UPnP IPv6連携)」機能としてリリースいたします。
今回リリースの「使って快適ネット(UPnP IPv6連携)」機能は、UPnP IPv6(ピンホール制御)とQoS(優先通信制御)機能※5が連動して動作するため、IPv6通信において遅延の少ない安定した環境でオンラインゲームが楽しめるのはもちろんのこと、Wi-Fi 通信においても他の端末による通信の影響を受けにくい快適な通信環境を構築できます。※6※7
オンラインゲーミングで対戦する際には、ネットワーク上でファイアウォールなどを通過する必要があり、これまでのIPv4では、UPnP機能によりユーザーが意識することなくセキュアな状態かつ自動で制御されていました。また、ユーザー環境において対戦通信ができない場合などに中継サーバを経由することで対応するケースがありますが、UPnP機能により中継サーバを経由しない通信が可能となります。
近年、IPv6の普及が加速する一方で、UPnP機能のIPv6対応はルータ、ゲーム業界ともに進んでおらず、IPv6を使ったオンラインゲーミングにおいてUPnP機能が使えないことは大きな課題となっておりました。
この課題を解決すべく、当社とゲームメーカーである「株式会社コナミデジタルエンタテインメント(代表取締役社長 早川 英樹)」との両社にて、UPnP IPv6(ピンホール制御)機能の共同検証を行い、その成果として、このたび家庭向けWi-Fi ルータであるAterm WX5400HPへの実装が実現いたしました。
なお、共同検証の内容につきましては、CEDEC※8にて業界関係者への情報共有を行っています。また、当社エンジニアがJAIPAのワーキンググループ※9活動のコアメンバーとして、UPnP IPv6の普及に向けた活動を主導しています。
IPv6通信でもUPnPが使えるため高速・安定性が向上します。
中継サーバを経由しないため低遅延な通信を実現します。
QoS(優先通信制御)により他のWi-Fi 端末による通信の影響を受けにくく快適です。
ユーザーによる設定の必要が無く、また、ファイアウォールとUPnPによりIPv6通信をセキュアにご利用できます。