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[IR450] 特定のプロバイダにおいてDNSサーバへのアクセスができなくなる件に関して
概要
IR450シリーズにて、一部のプロバイダにおいてDNSサーバにアクセスできなくなり、
結果としてインターネットにつながっているのに、
「ホームページを開けない」、「メールの送受信ができない」等の現象が
発生する場合があることが分かりました。
対象機種
- AtermIR450シリーズ
- ファームウェアVer1.15未満(原因Aのみ)
原因
DNSサーバにアクセスできない原因は、以下の2点です。
(A) |
DNSサーバから戻ってくるアドレス情報を含むパケットのUDPヘッダ部分のCRCが、
プロバイダの採用しているルータによっては未設定となっているものがあり、
AtermIR450では、、これらのアドレス情報を不正と判断して捨てる処理を行っているため、
ドメインネームのアドレス解決を正常に行うことができません。 |
(B) |
一部のプロバイダ(MSNなど)においてはDNSサーバアドレスが公開されておらず、
回線接続時に行われるプロトコルネゴシエーションにおいてのみ、
DNSサーバアドレスが動的に通知されます。
AtermIR450では、DNSサーバアドレスの設定が必須条件となっており、
DNSサーバのアドレスを設定しない限り、DNSサーバへのアクセスができなくなっております。 |
対処方法
原因(A)につきましては、
本現象の対策としてCRC未設定のDNS情報パケットに関しても、
CRCが未設定であることを無視してパケットを受信するよう、
ファームウェアを修正しました。
バージョンアップコーナーより最新のファームウェアをダウンロードして、
ファームウェアをバージョンアップすることにより、本現象は解消されます。
原因(B)につきましては、TA機能を用いてDNSアドレスをあらかじめご確認いただき、
確認したアドレスを設定していただくことにより、DNSサーバへのアクセスが可能となります。
TA機能を用いたDNSサーバアドレスの確認方法は以下の通りです。
また、今後のバージョンアップにて、DNSサーバアドレスの動的通知にも対応する予定です。
※「動的な通知への対応」への対応を1999/4時点では予定しておりましたが、
諸般の事情により、対応の見送りをさせて頂いております。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。(2001/6/7)
<Windowsの場合>
[ ご注意 ]
この時、ネットワークのプロパティにおける、TCP/IPの設定ですでにDNSの指定がAtermIRや他のDNSサーバに指定されている場合、正しく表示されませんので、あらかじめ”DNSを使わない”に指定して下さい。 |
- IR450のデータポートにパソコンを接続します。
- 通常のターミナルアダプタを用いた際のインターネット接続と同様に、
TA機能を用いてインターネットに接続します。
- 「MS-DOSプロンプト」を開き、コマンドラインにて以下のコマンドを入力します。
WINIPCFG /ALL [ENTER]
- WINIPCFGのウィンドウが開きますので、
「ホスト情報」の「DNSサーバ」の項目にあるアドレスをご確認下さい。
<Macintoshの場合>
- IR450のデータポートにMacintoshを接続します。
- アップルメニューのコントロールパネルより「PPP」または「リモートアクセス」を選択して起動します。
- 表示されたウィンドウ内の「オプション」をクリックし、
「接続」タグの「詳しい情報も記録する」のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」します。
- 「接続」をクリックして、インターネットに接続し、
正しく接続が確立されるのを確認したら「切断」します。
- メニューバーの「PPP」の中にある「作業記録」を選択します。
- PPPの作業ログが表示されますので、
その中から割り当てられたDNSサーバのIPアドレスが表記されている部分を探してご確認ください。
表示例:
99.4.15 8:30 AM IPCP: >> Primary-DNS-Address
= XXX.XXX.XXX.XXX
99.4.15 8:30 AM IPCP: >> Secondary-DNS-Address
= YYY.YYY.YYY.YYY
の様になります。この場合、XXX.XXX.XXX.XXXをプライマリDNSに、
YYY.YYY.YYY.YYYをセカンダリDNSに設定して下さい。
(ソフトウェアのバージョンや、機種によって表示が異なることが有りますのでご注意下さい)
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。