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[IR450] 手動接続でのプロバイダアクセスができない件に関して

概要

AtermIR450シリーズにおいて、「自動接続先」を「なし」に設定している際、
登録されている接続先のいずれかを選択して「手動接続」しても、
回線は接続できるものの、TCP/IP通信を行うことはできません。

対象機種

  • AtermIR450シリーズ
  • ファームウェアVer2.00未満

説明

AtermIR450のWeb設定画面において、
「自動接続先」とは「デフォルトルート」を示しております。
また、「手動接続・切断先」はISDN回線の接続・切断をするためにご用意しており、
「手動接続」したあとのパケットのルーティングは、
デフォルトルートまたはあらかじめルーティング情報を設定した相手先のみ可能となっております。

「手動接続」は、あらかじめルーティング情報が設定されている接続先に対し、
お客様が即座に回線を接続する場合に使用することを目的としてご提供致しましたが、

  • Web設定画面上やマニュアルでの説明不足
  • ルーティング情報が未設定の接続先に対しても手動接続を可能としている仕様上の問題

により、あたかも「手動接続」を行なうことにより、
ルーティングを含めたデータ通信が可能となるような誤解を招く結果となっておりました。

[ご参考] AtermIR450シリーズでのルーティングの仕組み
AtermIR450では、WEB設定画面の詳細設定で「接続先の登録」として最大10ケ所のエントリを登録できます。また、簡易設定の画面で、この10ケ所のうち1ケ所を「自動接続先」として選択頂いております。
これらの登録とルーティングの関係につき、ここに詳細をご説明させていただきます。

まず最大10ケ所のエントリですが、このエントリには
1)相手先電話番号
2)ルーティング情報
3)DNSサーバIPアドレスおよび、DNSサーバを検索するためのドメイン情報
の設定を頂いております。

2)項のルーティング情報としては、「相手ネットワークアドレス」、「相手サブネットマスク」が相当致します。

AtermIR450では10BASE−TまたはUSBポートよりパケットを受信した場合、まずその宛先IPアドレスをチェック致します。その宛先IPアドレスがエントリに設定したルーティング情報と合致した場合、そのエントリに電話をかけてパケットをルーティング致します。

一方、10BASE−TまたはUSBポートより受信したパケットの宛先IPアドレスが上記のエントリ指定と合致しなかった場合、AtermIR450はそのパケットを「自動接続先」に選択した相手先にルーティング致します。

このため、この「自動接続先」に相当する宛先をデフォルトルートと呼んでおります。

対処方法

NECではこの問題に対処するため、ファームウェアのバージョンアップにて、
誤解を招いております画面構成を変更するとともに、
「手動接続」をお使いになるお客様の多くが目的とされている、
・「意図しない発信を防止する機能(自動発信の禁止機能)」
・「お客様が希望するときに希望の相手先に接続する機能(希望の相手先をデフォルトルートに変更し発信を許可する機能)」
を常駐型ユーティリティ「コネクションマネージャ」にてご提供いたします。

コネクションマネージャでは、
自動接続をしたくない場合には「自動発呼を禁止する」を指定していただくことで発信を禁止できます。
また、希望の相手先への自動接続をする場合は「自動接続先」を選択し、
「自動発呼を許可する」を指定してブラウザでアクセスして頂くことで、
ご希望の接続先にデフォルトルートを変更しデータ通信を可能としております。

ファームウェアのバージョンアップならびにコネクションマネージャは、
バージョンアップコーナーにて4/21(予定)よりダウンロード可能となります。

 

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。