「Wi-Fi 6E(11ax)」はWi-Fi 6の拡張版として登場した通信規格で、従来の5GHz帯/2.4GHz帯に6GHz帯を加えたトライバンド(3帯域)を利用できます。
WX11000T12では、6GHz帯と5GHz帯ともに従来の5GHz帯(11ac)4ストリーム機の約2.7倍となる最大4804Mbpsの高速通信が可能。また、2.4GHz帯通信においても1147Mbpsの通信性能を備えています。
6GHz帯は、従来の2.4GHz帯、5GHz帯より一段と広い周波数帯域で、デバイスの混雑も少なく安定した通信が可能です。
従来周波数帯(2.4GHz+5GHz)と比較し、6GHzを追加した新周波数帯(2.4GHz+5GHz+6GHz)では、利用できるチャネル数が約2倍に拡張され、無線混雑が緩和されます。
また、これまで5GHz帯では、航空/気象レーダー波を検知するとそれらとの電波干渉を回避する仕組み(DFS)が動作し通信の安定性を確保できない場合がありましたが、6GHz帯は検出帯域外となるため、航空/気象レーダー波の影響を受けず通信が安定します。
4つのコアを持つクワッドコアCPUを搭載。これにより、6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯の電波を同時に利用した場合でも、4コアによる効率的な並行処理によって高速通信を実現します。
Wi-Fi 6Eで利用できる6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯という、3つの通信帯域はそれぞれ特長を持っています。帯域(バンド)を使い分けることで、電波干渉を抑え高速通信のポテンシャルをより引き出すことができます。
たとえば、対応端末の多い5GHz帯と2.4GHz帯は端末との通信に利用しながら、メッシュ中継に使うバックホール※として6GHz帯を利用することで、中継機能利用時にも高速かつ安定したWi-Fi通信を可能にします。
周波数帯別 主な利用機器 | ||
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周波数帯 | 特長 | 主な利用機器 |
2.4GHz |
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家電、IoT機器 |
5GHz |
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PC、スマホ、タブレット、ゲーム機など |
6GHz |
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今後普及する6GHz帯対応機器 XRデバイス、ゲーミングPC、メッシュ中継など |
Atermシリーズの高速通信のカギである[μSRアンテナ]や[μEBG構造]に加えて、立体的な三方向にまんべんなく電波を放射する独自のワイドレンジアンテナが、新技術の[ワイドレンジアンテナPLUS]にパワーアップ。360°電波が届き、安定した通信が行えます。
親機のLANポートに接続したサーバパソコンから、子機のスマホ(2×2)暗号化無効、5GHz/HE80の通信速度をiperf(UDPモード)で測定。(2022年6月、当社測定)
従来機では基板全体で3直交の偏波を形成していましたが、[ワイドレンジアンテナPLUS]ではアンテナ単体で全方位をカバーする3直交アンテナを8カ所に配置し、“多重偏波”のパワーアップを実現しました。
ネット接続端末の急増に対処するために登場した接続方式「IPv6(IPoE)※」に対応。従来のIPv4方式に比べて混雑が少なく、安定した通信が可能になります。
また、従来はIPv6対応の端末でなければIPv6通信を利用できませんでしたが、「IPv4 over IPv6※」技術により、IPv4端末もIPv6ネットワーク経由での通信が可能です。
さらに、IPv6 RA RDNSSオプション通知にも対応し、Android端末など、DHCPv6未対応端末にDNSv6サーバアドレスの通知が可能となり、IPv4を通る必要がなく、IPv6上ですべてを行うのでスムーズで高速な通信が可能となります。
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)をご利用になるには、対応サービスのご契約が必要です。
詳しくは「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)接続確認済みリスト」にてご確認ください。
【IPv6 High Speed】を搭載。コンテンツの読み込みや大容量データのダウンロードがスムーズに行えます。
World IPv6 Launch
「World IPv6 Launch」は、インターネット関連の標準化・教育・ポリシーに関する問題解決を行うInternet Society(ISOC)の提唱により、IPv6の普及を目的とした世界規模の活動です。
NECプラットフォームズ株式会社は、この「World IPv6 Launch」に国内で最も早く参加し、以降、IPv6に対応した高品質・高性能の製品を市場に提供することでIPv6のさらなる普及に貢献しています。
WANインターフェース、LANインターフェース※ともに10Gbpsのポートを搭載しています。実効速度1Gbps超えの高速回線やWi-Fi 6Eの通信性能を最大限活用できます。
WX11000T12は、メッシュWi-Fi親機としての使用はもちろん、メッシュ中継機としての使用も可能です。
【メッシュ中継機能】によって、親機と中継機が互いにつながりあって1つの大きなネットワークを形成。これまで親機だけでは電波が届きにくかった場所や、壁などがあって電波が弱まっていた場所までWi-Fiエリアを拡大でき、家中を安定した電波でカバーすることが可能です。
WX11000T12では、最大9台のメッシュ中継機、および最大36台の端末を接続できます。
【メッシュ中継機能】によるWi-Fiエリア拡大により、電波が届きにくかった場所でも安定した高速通信が行えます。
また、電波状況の影響を受けずネットワーク通信が行える有線接続の特性を活かし、鉄筋造りの建物などではWi-Fiルータ間を有線でつないで【メッシュ中継機能】を利用する方法もあります。
例えば、動画投稿サイトやサブスクリプションなどのストリーミング配信サービスも快適に視聴できます。
そのほか、対応端末の多い5GHz帯と2.4GHz帯は端末との通信に利用しながら、メッシュ中継のバックホールとして6GHz帯の利用も可能。3つの無線帯域を利用し、高速&安定した通信が行えます。
メッシュ中継には、じつは端末とルータをつなぐ通信網とは別に、ルータ同士をつなぐ通信網があります。背後(Back)で運ぶ(Haul)という意味から、このルータ同士をつなぐ通信網を「バックホール(Backhaul)」といいます。
端末がWi-Fi接続に使う通信網(フロントホール)と、このバックホールは独立しているため、それぞれで使う周波数帯を分けた通信も可能となります。
そこでおすすめなのが、バックホールに6GHz帯を活用すること。 6GHz帯は周波数帯域が広いうえ、今はまだ対応端末が少ないので、メッシュ中継による通信で6GHz帯を占有することも可能です。フロントホールは2.4GHz帯・5GHz帯を存分に利用でき、双方にとって有効な電波環境を構築できます。
従来の中継機能では、親機と中継機どちらか先につながった方が接続先として優先され、Wi-Fi接続したまま家の中を移動すると接続先の切り替えが必要となったり、通信が途切れることがありました。
こうした不満も、Atermのメッシュ中継で解消。いつでも電波環境の良い方へ自動切替する【ローミング機能】によって、部屋間を移動しても途切れにくく安定した通信を可能にします。
Atermの設定画面【クイック設定Web】を使ってメッシュ中継機の表示が可能。ネットワーク図の画面で、接続している親機/メッシュ中継機/接続端末が確認できます。
さらに、【見えて安心ネット】により接続端末の詳細が見えるので安心です。
スマホで確認する場合は、スマホアプリ「Aterm ホームネットワークリンク(【Aterm設定アシスト機能】)」や「Aterm スマートリモコン」を使えば便利です。
「Aterm ホームネットワークリンク」について詳しくはこちら
WX11000T12は、Wi-Fi親機/Wi-Fi子機/Wi-Fi中継機のほかに、メッシュWi-Fi親機/メッシュ中継機としてもご利用いただけます。 例えば、Wi-Fi親機として使用していたWX11000T12をメッシュ中継の親機や中継機に転用するなど、使い方が選べます。
テレワーク(在宅勤務)やオンライン学習、買い替え、家族の成長、引っ越しなど、環境の変化に備え【メッシュ中継機能】搭載機を設置しておくのも賢い選択です。
メッシュWi-Fi親機とメッシュ中継機との設定は、LANケーブルをつないで簡単に行えます。※
Wi-Fi 6E(11ax)の特長的な技術である「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」により、複数の端末と接続したときでも安定した通信が可能です。
これは従来規格Wi-Fi 5では時分割により1端末ずつ順番に行っていた同時通信の割り当てを、通信帯域の分割によって行うもの。1通信で多数台同時に通信でき、通信効率が大きく向上します。
端末に向けて集中的に電波を送る【ビームフォーミング】を利用し、空間多重によって複数の端末と同時通信を行う技術が【MUーMIMO】です。Wi-Fi 6Eではダウンリンクに加えてアップリンクでも行え、最大3台※の同時通信が可能です。
通常は全方位へ電波を送信するのに対して、ビームフォーミング対応の端末を自動で検出※し、集中的に電波を照射。よりつながりやすく実効速度がアップします。
Wi-Fi端末の電波強度や対応帯域を判別し、6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯の混雑していない周波数帯へ自動で振り分ける機能が【バンドステアリング】です。Wi-Fi端末ごとに適切な周波数帯に移動させることで電波の混雑を解消し、快適な通信を提供します。
混雑による渋滞継続!※
空いている周波数帯に誘導し渋滞解消!
周囲にある他の無線LANアクセスポイントの利用状況をサーチし、電波状況の良いチャネルへ自動的に切り替える機能が【オートチャネルセレクト】です。
動作中も6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯それぞれの周波数帯の中でも電波干渉が少なく混雑していないチャネルを使用するため、無線LANの高速性をより有効に活かすことができます。
通信の優先順位(高/中/低)を端末レベルで設定できる【QoS(Quality of Service)】を実装。多数台同時接続している状況でも、優先させたい端末では他の機器に影響されずに安定した通信品質が得られます。高速なWi-Fi 6Eとの相乗効果によって、ネットワークゲームやストリーミングの読み込み遅延が抑えられ、ストレスなく楽しむことが可能です。
NEC独自の回路設計やチューニング技術「ハイパワーシステム」により、Wi-Fi電波のカバレッジ(送受信可能な範囲)を広げ、高速な通信環境を実現します。
フィッシングサイトによる個人情報の詐取、メールやSMS等を使った脅迫・詐欺の手口による金銭要求、スマート家電やWebカメラといったIoT機器の乗っ取り…など、ネットに潜む脅威は日々巧妙化しています。
Atermには標準でセキュリティ機能を搭載していますが、WX11000T12ではさらにこうした高度な脅威への対策が施せるセキュリティ管理アプリ「トレンドマイクロホームネットワークセキュリティ™ ※1」を最大90日間無料※2でご利用が可能です。
テレワークやオンライン学習が日常に浸透した今、家族が普段使いするネットワーク(プライベート用)と、仕事や学習で使うネットワークとで通信領域を分けて使える機能を工場出荷時状態から使えるのが【リモートワークWi-Fi(ネットワーク分離機能)】です。
ネットワークを分離させることで、万が一ウイルス感染や不正アクセスなどの脅威に晒された場合でも被害の拡大を抑えることが可能です。リモートワークWi-Fiを有効にすると端末間の通信も遮断されるため、安心してテレワークの通信が行えます。
【クイック設定Web】であらかじめ時刻指定しておくことで、ファームウェアの更新があった時には自動でバージョンアップを実施する【自動バージョンアップ機能(時刻指定)】を搭載しました。ファームウェアの確認/ダウンロード/設定といった作業を行う手間が要らない上に、常に最新のファームウェア状態で利用できるので安心です。
Wi-Fiで便利につながるその一方で、忘れてはならないのがセキュリティの確保です。本モデルではWPA/WPA2の進化版である「WPA3」に対応。WPA2との互換性を維持しながら、より強固なセキュリティ対策が行えます。
Wi-Fi 6で登場した省エネ技術「TWT(Target Wake Time)」がWi-Fi 6Eにも引き継がれています。Wi-Fiルータからスマホなどの端末へ通信するタイミングを自動で調整。順番待ちとなった端末側の通信機能をスリープ状態に移行させ、端末の余分な電池消費を抑制します。
Atermの接続状態の確認や、基本設定の変更、再起動といったメンテナンスが行えたり、外出先から自宅のWi-Fi環境の管理が可能な無償アプリ「Aterm ホームネットワークリンク」です。
スマホやタブレットにアプリをインストールしておくことで、アプリとインターネットを介して自宅のWi-Fi接続状況を確認できます。
「Atermスマートリモコン」の一部機能※がスマホアプリ「Aterm ホームネットワークリンク」に統合されました。
Aterm本体の詳細設定や【見えて安心ネット】、【こども安心ネットタイマー】の設定がアプリ内の【Aterm 設定アシスト機能】でダイレクトで行えます。
スマホアプリ「Aterm ホームネットワークリンク」の【ホームネットワークリンク機能】では、親機・中継機・子機などの接続状態の確認はもとより、基本設定の変更や再起動といったメンテナンスが、遠隔操作で行うことが可能です。
本機能を使用することで、外出先や単身赴任先でもアプリとインターネットを介して自宅のWi-Fi環境の管理が可能になります。
Wi-Fi端末ごとに「何時にどのルータに接続したか」を時系列で表示することが可能。無線設定の変更やファームウェア更新などもアプリの操作で行えます。
また、見知らぬ端末から接続があった場合※1にアプリに通知することもでき、利便性だけでなくセキュリティ向上にも役立てられます。
スマホアプリ「Aterm ホームネットワークリンク」では自宅のほか、実家や単身赴任先などのWi-Fi環境も「グループ」として登録できます。最大6グループまで登録することが可能。
離れて暮らす家族のWi-Fi接続状態も、アプリ内のグループ切り替えにより手元で管理できます。
スマホアプリ「Aterm ホームネットワークリンク」の【ヒートマップ機能】が強化され、Android※1、iOS※2どちらの端末でも【ヒートマップ機能】を利用できるようになりました。宅内のWi-Fi速度を計測※3し、通信状況をヒートマップで見える化。マップ上でピンをタップすると通信速度の詳細を確認できます。ヒートマップの背景に写真を取り込めるので、家の間取りの写真を取り込むことで、通信状況がより分かりやすくなります。
また、ヒートマップの他、Wi-Fiネットワーク情報、Androidでは電波強度の測定にも対応し、画面切り替えで表示できます。
アプリ内の画面下部に、Atermのサポートデスクや公式サイト、お得な情報などへワンタッチでアクセスできるボタンを配置。また、Atermのアップデート情報や新製品情報などをポップアップ通知でご案内します。設定操作に困ったとき、製品の買い替え時などにぜひご活用ください。
新しいルータに入れ替える際、これまでルータに接続していたWi-Fi端末ひとつひとつを設定し直すのは面倒なもの。そんな場面で役立つのが、WPSを使った操作で、買い替え前のルータから各端末の設定情報をまとめて引き継ぐ【Wi-Fi設定引越し機能】です。
Atermシリーズはもちろん、他社製ルータでもWPS対応であれば【Wi-Fi設定引越し機能】が利用可能です。
商品に添付されているQRコード(シール)をiPhone・Androidに標準搭載されているカメラで読み取ることでWi-Fi接続設定が行えます。
Wi-Fi Allianceが定めた無線LANの設定規格“WPS(Wi-Fi Protected Setup)”に対応。
[SETボタン]を押して、パソコンなどの端末と、Wi-Fi接続やセキュリティの自動設定を行います。
SSIDや暗号化キーを含む設定情報を接続したい端末に転送して自動登録でき、また暗号化キーは強固なAESモードで自動登録されるので安心です。
IPv6にも対応した回線の自動判定機能により、本体に回線をつなげて電源を入れるだけでインターネットの接続設定が行えます。設定が必要な場合は、クイック設定Web画面を開き接続設定します。
毎日の生活に自然に溶け込むデザインも大切な機能の1つ。そんな考えから、WX11000T12はデザインにもこだわりました。ボディ下部にかけての緩やかなカーブは、空間を優雅に飛び交うWi-Fiをイメージ。エレガントな白のサイドパネルと相まってお気に入りのインテリアやお部屋の雰囲気を邪魔せず設置することができます。
スマホアプリ※を使い、Atermに接続している端末を一覧表示して、分かりやすく管理できる機能が【見えて安心ネット】です。家族共用の端末はもちろん、各自で所有する端末に対して接続の許可/拒否や接続制限など、詳細な設定が行えます。アプリを使用できるので、スマホやタブレットからの操作も簡単です。
子どもがゲーム機やスマホなどでWi-Fi接続(WX11000T12経由)できる時間帯を、端末ごとにスケジュール設定してコントロール。
“ネットやスマホの使い過ぎ”といった心配から子どもを守るために役立つ機能です。
【こども安心ネットタイマー】で利用時間のルールが決められるので家族でインターネットを楽しめます。スマホアプリ※を使い設定します。
無料の専用アプリ「Aterm スマートリモコン」対応。スマホやタブレットからAterm本体の詳細設定や【見えて安心ネット】、【こども安心ネットタイマー】の設定がダイレクトで行えます。
親機と子機が離れた部屋にあって電波が届きにくい…。そんな時、【Wi-Fiトライバンド中継機能】を搭載したWX11000T12を「子機(CONVERTER)モード」にして中継機として使えば、電波を離れた部屋へ飛ばすことができます。
【Wi-Fiトライバンド中継機能】では、中継機⇔子機間を「6GHz帯/5GHz帯/2.4GHz帯」の3つの周波数帯で同時接続することが可能です。
WX11000T12など【TVモード】搭載モデルをETHERNET子機としてテレビやパソコンと接続し、映像配信サービスを楽しむことができます。Aterm独自の【TVモード】によって、より安定したストリーミング映像を視聴することができます。
外出先からインターネット経由で、自宅のパソコン※の電源を入れることが可能。留守中でも常に起動させておく必要がないため、安心です。